米国ではお馴染みの人気のアニメ「おおきいあかい クリフォード」(原題:Clifford the Big Red Dog)がCGアニメ化されます。
この赤く巨大なラブラドールレトリーバーは、日本ではあまり馴染みのないキャラクターですが、米国では1963年より親しまれてきた老舗キャラで、既に多くの書籍やTVシリーズのアニメがあり、2004年にはアニメ映画(Clifford's Really Big Movie)も公開されています。
クリフォードはどの国でも身近にいて、誰にも親しまれているオスのラブラドールレトリーバーです。でも、それがもし体長7.5メートル(映画では3メートルに縮小)もある巨大な犬だとしたら…という、実に映画的な発想から生まれたとしか思えないキャラクターなんだから、映画にならないわけはないですよね。
そう、あのリック・モラニス主演「ジャイアント・ベイビー」(1992年)と同じ発想です!クリフォードは、その大きさゆえ背中がかゆいときは街の信号機や家の外壁で背中を掻いたりするんです。犬が背中を掻くというだけで、かなりの笑いが取れそうではありませんか。犬小屋だって、人間の一戸建てより大きいんですから愉快です。
先日、配給元のパラマウント・ピクチャーズがこのティーザームービーを公開したところ、海外では「赤いのが不自然」という意見が多く、物議をかもしてしまいました。でも、もともとの原作はでは「赤い犬」なんですから赤くしないわけにはいきません。原作の絵本やキャンペーン用の着ぐるみのクリフォードはもっと真っ赤っかです。
実写版「アラジン」のウィル・スミス演じるジーニーが最初に公開されたときは、違和感を通り越した爆笑もので、ツイッターでは「青いウィル・スミス」と拡散されて大いに盛り上がり、その効果もあってか興行的には大成功となりました。クリフォードも話題性だけはいまから抜群といったところでしょうか。
主演のクリフォードの声は、多くのコメディ映画に出演しているデヴィッド・アラン・グリアが抜擢。クリフォードの友人(飼い主)である女の子は「ベンジー」(2018年)のダービー・キャンプが演じます。
監督は「アルビン4 それいけ!シマリス大作戦」のウォルト・ベッカー。米国公開は2021年9月17日の予定。現在のところ、日本公開と邦題は未定です。