1. HomeアイコンHome
  2. News

007シリーズ新作の公開延期で米国の映画興行はさらなる苦境へ

Regal Cinemas
Photo: Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

先日、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」の製作会社であるMGMとユニバーサル・ピクチャーズから公開を来年4月に延期することが発表されました。当初は今年4月の予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響から11月へ延期が発表され、さらに今回来年4月へ再延期される形となっています。

最近公開された大作としては、ディズニーの「ムーラン」がDisney+で、トム・ハンクスの新作「グレイハウンド」がApple TV+でのネット配信に公開方法が切り替えられています。いずれも映画館の大スクリーンで視聴することを想定した大作ですが、これ以上公開を延期しないという苦渋の決断でネット配信での公開という選択がなされました。
一方で、対照的に劇場公開することを選択した「テネット」は、米国外では好調に推移しているものの、米国内での興行成績は厳しい結果となっています。
この結果を受けてか、007シリーズの新作はネット配信でもなく、現状での劇場公開でもない延期という判断が示された形です。

今年最大の目玉作品ともいえる「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開延期の影響は大きく、全米では第二位の映画館チェーンRegal Cinemasを運営するCineworld Cinemas社は、2021年まで映画館を一時的に閉鎖することを検討しているとツイートしています。
Regal Cinemasは新型コロナウィルスの感染拡大により、今年3月にすべての劇場を閉鎖しており、 8月にほとんどの劇場を再開させたばかりでした。

米国映画協会は米連邦議会に映画館への優先的な金融支援を要請しており、この状況が長期化すれば映画興行業界は壊滅的な打撃を受けることになるだろうと訴えています。

出典(英語):hollywoodreporter.com

追記

アメリカの有力メディアVarietyによると、Cineworld社は米国にある536と英国にある127のシネコンを10月8日木曜日より、一時休業する方針であることを確認したと報じています。
CineworldのCEOであるMooky Greidinger氏によると、その理由はやはりメジャー作品の劇場公開が見送られていることを示唆しており、今年中の営業再開は困難であるとの見通しを示しています。また一方で、再びメジャー作品が劇場で公開されるようになれば、今年12月に再開する可能性もあるとしています。

出典(英語):variety.com

追記

公開が再度の延期

2021年4月に公開が延期されていた「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」について、さらに2021年10月まで再延期されることになりました。
理由としては、やはりコロナウィルスのパンデミックが収束する見通しが立たないことが挙げられています。

出典:hollywoodreporter.com

記事タイトルとURLをコピーする