12月18日、米映画芸術科学アカデミーが設立したアカデミー映画ミュージアム(Academy Museum of Motion Pictures)は、2021年4月30日に予定していた開館を2021年9月30日に延期すると発表しました。
その理由は言うまでもなく、ミュージアムが立地するロサンゼルスでコロナウィルスの感染が拡大していることにあります。
ロサンゼルス郡公衆衛生局によると、ロサンゼルス郡では12月19日までに8,817人の死亡者数、610,372人の感染者数を確認したと発表しています。[出典1]このような状況からロサンゼルスでは現在、公衆衛生命令(Public Health Orders)によって博物館、ギャラリー、動物園、水族館は閉鎖状態にあります。
今回のオープン延期について、ミュージアムのテッド・サランドス理事長は「世界で最もエキサイティングな新しい文化施設として準備は整っています。いまは私たちにとっては忍耐のときですが、9月30日の開館を楽しみにしています。」とコメントしています。[出典2]
開館に先駆けてオンラインギャラリーを準備中か
ミュージアムの館長兼社長であるビルクレイマー氏は米有力メディアVarietyのインタビューに応え、「ミュージアムではギャラリーや展示品を無料で一般に公開するために、インタラクティブな仮想プログラムを開始する」としており、「それはアカデミー映画ミュージアムのウェブサイトとアプリから利用可能になる。」と語っています。[出典3]
このことから、ミュージアムの開館に先駆けて何からのオンラインギャラリーが実現するものと思われます。
アカデミー映画ミュージアムは当初、2020年12月14日に開館する予定でしたが、コロナウィルス感染拡大の影響から2021年4月30日に延期され、さらに今回2021年9月30日まで再延期される形となりました。ミュージアムでは、最初の回顧展として宮崎駿作品が特集されることになっています。
追記
アカデミー映画ミュージアムの最新動画が公開
アカデミー映画ミュージアムが内部の様子を含む最新動画を公開しました。
1千席の大型シアターや一部の展示物などが紹介されています。開館予定日は、最後に延期が発表された2021年9月30日から変更されていません。