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すっかり映画前売り券のスタンダードになったムビチケのまとめ

ムビチケ

ムビチケとは

ムビチケとは、オンラインでの予約機能を持った映画鑑賞券のことです。
といっても、ムビチケでそのまま映画館には入場できません。別途座席を予約して入場券に交換する必要があるので、ムビチケ自体は映画鑑賞 "権” と言い換えてもいいかもしれません。
オンライン予約できること以外は、ほぼ旧来の映画前売り券と同じですが、ムビチケには他に当日券やGIFT券が存在します。

ムビチケが登場する前から各映画館のWebサイトで座席を予約することはできましたが、旧来の前売り券はこれに対応していなかったため、安価な前売り券で映画を観ようとした場合、オンラインで事前予約することができず、当日劇場窓口で残った空席を選ぶしかありませんでした。ムビチケの登場で前売り券でもオンラインで事前予約できるようになりました。

店舗売りのムビチケ

紙製のムビチケ前売り券は、旧来の前売り券と同様にチケットショップや金券ショップで購入することができます。旧来型と比べ、形状もクレジットカードサイズになり携帯性が向上しています。
店舗では、既に公開が始まった作品のムビチケが販売されていることもあり、当日の購入でも前売り価格で映画を観られる点は大きなメリットです。

オンライン版ムビチケ前売り券

店舗売りの紙製ムビチケの他に「ムビチケ前売り券」をオンラインでも購入することができます。店舗売りのムビチケは、対象となる映画が公開されたあとも販売されていることが珍しくありませんが、オンライン版のムビチケ前売り券はその名のとおり「前売り券」なので、対象の映画が公開される前日の23:59までしか購入することができません。

オンライン購入すると、登録したメールアドレス宛に「ムビチケ購入番号」と「ムビチケ暗証番号」が通知される仕組みで紙製のムビチケが送られて来るわけではありません。そのため、映画館で対象作品の事前予約が開始されている場合は、すぐに購入したムビチケで座席の予約を取ることができます。

オンライン版ムビチケ当日券

最近なって「ムビチケ当日券」も販売されるようになりました。これはオンライン版のみで店舗売りの紙製ムビチケはありません。こちらは当然ですが、映画が公開されたあとでも購入することができます。ただし、料金は劇場窓口で購入する当日券と同じ値段に設定されています。
各映画館では、自社のWebサイトで座席予約と同時に当日券を購入する仕組みとなっているため、わざわざムビチケの当日券を購入する必要性は感じられません。

ムビチケ当日券のメリット

ムビチケ当日券を購入するメリットは、Tポイントやマイルを活用できる点と独自の「ムビチケポイント」を貯めることができる点です。ただし、還元率は1%しかない上に一年間の有効期限付きのポイントです。そのため、よほど頻繁に映画を見に行く人以外メリットはありません。キャンペーンでポイントプレゼントなどもありますが、購入の手間を考えると映画館のWebサイトか劇場窓口で直接当日券を購入した方がよいでしょう。

なお、「当日券」という名称がついていますが、オンラインで購入したムビチケ当日券は必ずしも購入当日に使用する必要はありません。対象作品の上映が終了するまで使用することができます。

座席の予約方法

ムビチケのQRコード

座席予約は映画館のWebサイトで行うため、それぞれのwebサイトによって操作方法は異なります。
ただし、「ムビチケ暗証番号」と「ムビチケ購入番号」を入力すること。画面上から空いている座席を選ぶこと。希望の日時を選ぶこと。この三点については共通しています。

紙製のムビチケ前売り券の場合は裏面に「ムビチケ暗証番号」と「ムビチケ購入番号」が記載されています。「ムビチケ暗証番号」は金色(または銀色)のスクラッチ部分に隠されているので、ゴリゴリと削ると番号が出てきます。あまり強く削ると番号まで削れてしまうので注意が必要です。オンラインで購入した場合は、メールでこれら二つの番号が通知されます。

もちろん、オンライン以外でも座席を予約することができます。劇場窓口やシネコンに設置されている発券機で座席を予約することもできます。機械操作が苦手な人やオンライン予約ができない人は、紙製のムビチケを購入し劇場窓口で予約した方がよいでしょう。
大まかな手順をまとめると次のとおりです。

すべてオンラインで行う場合

  1. 公式サイトでムビチケを購入する
  2. 鑑賞予定の映画館Webサイトで座席を予約する
  3. 映画館の発券機で入場券を発券する
(注) 紙製ムビチケでもオンライン予約はできます。

オンラインを使用しない場合

  1. チケットショップ等の店舗で紙製ムビチケ前売り券を購入する
  2. 劇場窓口(発券所)でムビチケを差し出し座席予約と同時に入場券を受け取る

購入したムビチケを友人にプレゼントする

ムビチケの番号

ムビチケには「映画GIFT」と「ムビチケ前売券GIFT」というサービスがあります。これは、オンラインでムビチケを購入するためのプリペイドコードで、友人等に映画鑑賞券をプレゼントする場合などに使用することができます。

GIFTのメリットは、贈られた人が好きな映画を選んで観ることができる点です。
ただし、ムビチケのGIFTを贈られた側は、通常行う映画館Webサイトでの座席予約に加え、事前にムビチケ前売り券または当日券をムビチケ公式サイトで購入しておく必要があり、二重の手間が掛かってしまいます。初めて使う人は使用方法を理解するのも面倒です。

通常のムビチケをプレゼントに使う

実は紙製のムビチケもオンライン版ムビチケも「ムビチケ購入番号」と「ムビチケ暗証番号」を購入しているにすぎません。
プレゼントされる側で観たい映画が決まっている場合は、通常のムビチケを購入してプレゼントすることもできます。購入したムビチケの「ムビチケ購入番号」と「ムビチケ暗証番号」をメールやLINEで相手に送るだけでプレゼントすることができます。贈られた側は、この番号を使って直接座席を予約し映画を観ることができるので、余計な手間や説明が必要ありません。
もちろん、これら二つの番号が関係のない他人に知られると予約できてしまうので、SNSなど公開の場に「ムビチケ暗証番号」を書き込まないよう注意が必要です。

分かりにくい「映画GIFT」と「ムビチケ前売券GIFT」の違い

「ムビチケ前売券GIFT」で購入できる映画鑑賞券は、オンライン版の「ムビチケ前売り券」のみです。既に公開が始まっている映画のムビチケ前売り券を購入することはできないので、公開前日までにムビチケ前売り券を購入しておく必要があります。

「映画GIFT」で購入できるムビチケは、オンライン版の「ムビチケ当日券」のみです。ムビチケ前売り券は購入できません。

この異なる条件を付けたGIFT券を二つに分けて販売している理由がよくわかりません。前売り券と当日券の値段は違うので、それぞれのGIFT券を用意したということでしょうか。非常に分かりにくく、使う方は混乱しかねません。

ムビチケに対応した映画館

一部の名画座やミニシアターを除き、ムビチケはとんどの映画館、シネコンで使用することができます。オンラインで座席予約ができる劇場は、ほとんどムビチケに対応していると考えていいでしょう。

ただし、オンライン予約ができない映画館でもムビチケを使用できる映画館があります。これは劇場窓口でしか座席指定できない映画館や、もともと全席自由席の映画館などが該当します。こういった映画館では、ムビチケは旧来の前売り券と同じ使用方法となります。
ムビチケ公式サイトでは、対応映画館のリストが公開されています。

ムビチケ公式サイト/対応映画館について:movieticket.jp

ムビチケの払い戻し

ムビチケ前売り券、ムチビケ当日券ともに一切の払い戻しができません。ムビチケ(シネコン)は、事前に座席予約できることが最大のメリットですが、予約したが最後、理由はなんであろうと予約の変更はできない決まりになっています。
個人的な都合はもちろんのこと、電車が大幅に遅れて映画が見られなくなろうと、ムビチケやシネコンは知ったことではありません。払い戻しはできないので、予約したら最優先で確実に映画を見なくてはなりません。

これは事前予約という利便性と引き換えに、顧客側がリスク負うデメリットとなります。もちろん、予約していないムビチケの払い戻しもできません。

映画鑑賞券は航空券などと違い、歴史的に予約や払い戻しといった概念や仕組みがなかったため、そのまま予約変更、キャンセル(払い戻し)の仕組みが用意されないまま今日に至ったものと思われます。
ムビチケは2011年から販売されており、シネコンの予約システムは更に長い歴史があります。運営側のメリットはあまり無いのかもしれませんが、予約変更とキャンセルについては、そろそろ見直してもよいころではないでしょうか。

例外中の例外として販売済みのムビチケが払い戻しになった事例があります。 ディズニー配給の「ムーラン」はムビチケが発売になっていたにも関わらず、コロナ禍の影響で劇場公開が見送られ、急遽Disney+でのオンライン公開に切り替わったため、特例として販売済みムビチケの払い戻しが行われました。

ムビチケの運営母体

映画前売り券の分野では、ほぼスタンダードになりつつあるムビチケですが、実は発売、運営しているのは(株)日本映画興行者連盟(空想の企業名です)などではありません。株式会社KADOKAWAのグループ企業である株式会社ムービーウォーカーが運営しています。
現状、ほぼ一社独占であるため競争がほとんど発生しない点が懸念されますが、現状大きな問題は起きていません。前述のとおり、まだまだ改善の余地はありそうなので、今後の展開に期待することにしましょう。

ムビチケ公式サイト:mvtk.jp

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