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ロン・ハワード監督が中国の天才ピアニスト、ラン・ランの自叙伝を映画化

米有力メディアThe Hollywood Reporterによると、「アポロ13」「ビューティフル・マインド」の監督ロン・ハワードが中国の天才ピアニスト、郎朗(ラン・ラン)の半生を映画化すると報じています。

日本を含む11ヶ国で出版されている郎朗の自叙伝 "Journey of a Thousand Miles" (邦題:奇跡のピアニスト郎朗自伝 一歩ずつ進めば夢はかなう)を原作として、ロン・ハワード自身のプロダクションであるイマジン・エンターテインメントで製作される予定で、脚色には「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」のミシェル・マローニーとキーラン・マローニーの名前が挙がっています。

原作では、貧しい家庭に生まれ3歳でピアノを弾き始めた郎朗の才能に気づいた父親とその家族が、あらゆる犠牲を払い苦労の末、ナンバーワンピアニストへと導いていく姿が描かれています。 現在、郎朗はまだ38歳であり伝記映画が製作されるには若すぎるとも思えますが、自叙伝は若干 26歳で書いており、中国全土ではベストセラーを記録しています。 天才とはいえ、38歳のピアニストの伝記映画についてハリウッドが触手を伸ばした理由は、この原作のドラマ性と世界的な読者の潜在的観客層に期待してのことと推測されます。

郎朗の経歴は既に華々しく、チャイコフスキー国際青少年音楽家コンクールで第1位を獲得した後アメリカに渡り、名門私立音楽校のカーティス音楽院を卒業、その後もドラマチックなサクセスストーリーを描きながら、世界的な評価を得ています。 活躍の場面をいくつか例に上げると、北京五輪開会式での演奏、オバマ大統領のノーベル平和賞授賞式での演奏、ユニセフの国際親善大使に任命、等々。

日本との関わりも強く、映画「のだめカンタービレ 最終楽章」では野田恵役(上野樹里)の吹き替えとして郎朗がピアノを弾いています。 また、UNIVERSAL MUSIC GROUPの「#クラシックの100枚」キャンペーンで女優の土屋太鳳、お笑いコンビ霜降り明星の粗品らと共にミュージックビデオに出演しています。[添付の動画参照]

資金調達には、ハリウッドで強力な覇権を持つCAA(タレント・エージェント)が関わっていることから、それなりにメジャー路線の映画として製作されることが予想されます。 郎朗は製作総指揮の一人としても参加する予定です。

出典(英語):www.hollywoodreporter.com

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