【更新】アカデミー映画ミュージアムが2021年9月にオープン。こけら落としは宮崎駿展

アカデミー賞でおなじみの米映画芸術科学アカデミーが設立したアカデミー映画ミュージアム（Academy Museum of Motion Pictures）が2021年9月30日にオープンします。 そのこけら落としとも言える最初の回顧展として、宮崎駿作品が特集されることが既に決まっていますが、詳細が明らかになりました。

展示は「となりのトトロ」の主人公メイの視点をイメージした ”Tree Tunnel gallery” から始まり、その後も宮崎ワールドをテーマとした様々なステージが用意されます。 展示内容としては、劇場公開された長編はもちろんのこと、宮崎駿監督がTVシリーズで手掛けた「アルプスの少女ハイジ」、初期の「ルパン三世 カリオストロの城」も含まれます。 また、キャラクターデザイン、イメージボード、アートワーク等の原画も展示されるようです。
宮崎駿監督は、既に長編アニメーション賞（千と千尋の神隠し）と名誉賞で二度もアカデミー賞を受賞していますが、このような回顧展は北米では初めてとのことです。

スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーのコメント

アカデミー映画博物館の開館記念の展覧会に、宮崎駿展を開催いただけること、大変光栄に思います。宮崎の才能は、見たものを記憶する力です。頭の中の引き出しから記憶を引っ張り出したりし、オリジナリティの強いキャラクター、風景、建物を作り上げて来ました。今回の展示では、宮崎駿の創作活動の全てを見ていただければ幸いです。開催にあたり、ご尽力いただいたすべての方々に感謝いたします。

なお、回顧展が催されるミュージアム内の "Marilyn and Jeffrey Katzenberg Gallery" は元ウォルトディズニーディズニースタジオの会長でありドリームワークスの創設者の一人でもあるジェフリー・カッツェンバーグとその婦人の名前が冠されています。
長い映画の歴史の中で、アカデミーが最初の回顧展として外国人である宮崎駿作品を選んだことは非常に喜ばしいことです。宮崎駿監督が現在製作中の新作も世界展開が期待されます。

出典：Academy Museum of Motion Pictures